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それは雨のせい

雨粒が落下するとき、この運動が周りの大気を通ることで摩擦が生じる。
雨粒の落下による空気抵抗がどれ程のエネルギーを大気から奪っているのかを研究者らが推計した結果、大気の全エネルギー収支の大部分を占めていることがわかった。
Olivier Pauluis と Juliana Dias が衛星データを使って計算したところ、南緯 30 度と北緯 30 度の間では降雨が原因の摩擦によって平均 1 平方メートル当たり 1.8 ワットの速度で運動エネルギーが大気から消失しているという結果が得られた。
このエネルギー消失は、大気乱流によるものと同じ大きさである。
このことから、地球温暖化が原因で起こると予想されている降雨量の増加によって、大気循環が弱まる可能性が考えられる。Dargan Frierson は、関連する Perspective で、この可能性が実際にどの程度あるのかを明らかにするために研究をさらに進める必要があると述べているが、水の循環が地球温暖化に伴い最も急速に変化する気候システムの一つであることにも言及している。


要約すると
地球温暖化に伴う
雨のせいで
大気循環が弱まる可能性がある。
ということのようですね。





出典:米国科学振興協会(AAAS)